大学卒業したばい。

入籍もしたばい。

子供も産まれる予定なんよ。

産まれたら姉ちゃんの子供みたいに可愛がってね。

入社式も終わったよ。

心配させてたけど、ようやく社会人になれた。

俺が大学辞めるってなった時はおじいちゃんが真っ先に大学まで行って、色々な先生にどうにかならないかって頭下げてくれたよね。

おじいちゃん宛に人から伊勢エビとか届いたら、こっそり俺だけにおっそわけしてくれたね。

過保護なくらい俺に優しいんやけん。

おじいちゃんとはおじいちゃんを乗せて、二人でよく平戸や田平の親戚宅まで行ったよね。

俺が知らない道や昔の話してくれたね。

そういえば、俺が免許を取ってからは、おじいちゃんが一番よく俺に車に乗せて送ってくれって頼ってくれたんだよね。

嬉しかったよ。

車の中ではおじいちゃんが「俺はもうどれだけ生きれるかわからない」ってよく言ってたね。

だから、自分が生きてるうちに俺に少しでも良い職をみつけてやるって。

でも、まさかこんなに早く別れるなんて思ってなかったよ。

入院しても、すぐ元気になって戻ってくるってマジに思ってたけん。

今さ、おじいちゃんから貰ったベルトしてるばい。

これ、すっごくオシャレじゃんね。

おじいちゃんから貰ったシャツにジャケット、みんなオシャレで大事に着てるけん。

おじいちゃんから貰った時計も今度はめてみる。

貰って嬉しかったものが、これからは「形見」っていうものになるんよね。

嫌だな。

重さが全然違うよ。

半端なく大切になっちゃうじゃんよ。

おじいちゃんと乗った車とかいつか廃車にすること出来るのかな。

今は自信ないや。

あと、たばこをおばあちゃんに隠れておじいちゃん買って吸ってたよね。

タバコの自販機がタスポになった時は、おじいちゃんがタバコの買い方分かるかどうか心配してたんよ。

どうせ俺がタスポの申し込みと使い方を教えるんやろうって、おじいちゃんのタスポカードの申し込みするの楽しみにしてたんよ。

おじいちゃん、格好良いおじいちゃんやったよ。

優しいおじいちゃんやったよ。

小さい頃から俺をお風呂に入れてくれたり、プラモデル作ってくれたり、お菓子くれたり、絵本書いてくれたり。

俺の名前もおじいちゃんがつけてくれたんよね。

おじいちゃんの想いがこもってるこの名前、死ぬまでおじいちゃんを想って持って行くね。

おじいちゃん、ありがとう!

おじいちゃんはずっと俺の大好きなおじいちゃんやけん!

ありがとう!